防衛とついているが、防衛問題の本ではない。
地球や日本に攻めて寄せてくる怪獣や宇宙人などの攻めてくる理由。
それを守るための防衛組織の構造や目的などを興味深く分析する。
著者は、円道翔之氏。『空想歴史読本』などの著者だ。
偉いなと思うのは柳田理科雄氏に比べると、題材として取り上げている作品のすべてに目を通していることだ。(当たり前だけど)
柳田氏は、作品の一部分しか見てない。従って抽出する例があさはかになり、とんでもない結論に達してしまう。
その点、円道氏は、責任持って作品を取り上げているようで、突っ込みも的を得ている。
確かに、空想世界に登場する、防衛組織はなんだか変。その何が変かということを的確に述べる。
ヒーローに関する、話題が少なかったのは、ちょっと残念。
また、攻めてくる宇宙人の目的を考察すると確かに目的が希薄であったり、作戦が中途半端であったり、ご都合主義だったりする。
それでも、著者は空想作品が好きだと推察する。
それは、私も同じだからである。
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