最近、本を真剣に読まないなぁ。
読んでることは、読んでるけど真剣に読み解いてない。
かといって、くだけた本も完遂してない。
どういうことなんだろ。
5月は、まったく本を読まなかったに等しい。
自分の人生で有り得ないような気がする。
忙しかったのはある。
5月は、結構いろいろあった。
身体の状態を維持するのが、一般人と少し違うので疲れると回復するのに時間がかかる。
『疑わしきは被告人の利益に』の執筆が大きいかな。
ほとんど、時間がある時は執筆に費やしていた。
これは、本当に不思議な作品。
まるで、自分が書いた気がしない。
誰かが書かせたって感じ。
ともかく、そんなこんなで5月は本を読んでいない。
6月に入っても、『宇宙戦艦チンエン』を書いているので読書の時間が取れない。
そのくせ、奥さんと会うと古本屋まわりをするので本が溜まってきてしまう。
このまま、本を読まなくなるのかなぁ
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読書感想
読んだ書籍の感想です。
本が無いと、夜、眠れない性質(たち)なんですが、
感想はなかなか手が廻りません。
読んだ本は、必ずここで感想を書こうと思っています。
2012年6月17日日曜日
2012年4月17日火曜日
ここまでわかった!恐竜の真実 ヒサクニヒコ
この本は、油断ならない。
恐竜の研究で現在の恐竜認識を書いた本をさんざん読んだけど、それらの本と少し視点が違うんだよね。
ここでも、眼から鱗が落ちるところがある。
恐竜化石の発掘競争の話。
マーシュとコープがアメリカ西部で激しく発掘競争していたはなしは有名だけど、それが、西部劇もどきの状態だったってこと。
場所がモンタナやダコタで年代が1870年代だったら、インディアン戦争の真っ最中だよね。
カスター将軍が、スーとシャイアンの連合軍に全滅させられた場所のすぐ近くで発掘が行なわれていた。
場所と年代で想像出来たはずなのだが、西部劇さながら展開がされていたのだ。
発掘隊は、6連発リボルバー拳銃を腰にさし、ウィンチェスターライフルで武装して作業を行なっていた。治安が悪い西部でのことだ。
西部劇のドラマがビジュアルで浮かぶ。
また、1922年にモンゴルに送られた化石発掘調査団のはなし。
この時代背景は、共産党と国民党が争い軍閥が辺境を闊歩する時代である。
発掘隊は、機関銃やカービン銃で武装して、山賊が襲ってきたときはためらわず武器を使った。
まるで、冒険小説だ。
発想がひとつふたつ浮かんでくる。
時代と場所を考えると、当然なのだけど、恐竜から離れているから発想できなかったのである。
恐竜は、ジュラ紀、白亜紀に生きて生活していた。
当然、のろまでは生き残れない。化石を残したくらいだから、生活圏を持っていたはずである。
化石から想像できることに限界があるが、生物としての恐竜を生態系で捉えないと全体を把握できないということだ。
この作者は、この本の構成をよく練っている。
単なる、ネタ本やノウハウ本にしていない。
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2012年4月15日日曜日
ゴー宣 暫 小林よしのり
まだ、途中までしか読んでないけど、
この人相変わらずだな。
「ゴーマニズム宣言」以降、ずっとこの路線を守っている。
強引なところもあるし、納得できるところもある。
主張はそれぞれだ。
しかし、題材が危険すぎる。それを強引に進んでいくって感じだな。
しかし、世の中、決着出来ないことが一杯あるんだな。
この本を読むと、そのことは納得できるよ。
人には、それぞれ主張があり、譲れない線を持っている。
どこまで許容するか? かな、
いや、違うな。すれ違っているボタンを相手に気付かせることが出来るか? かな。
どうも、表現が難しい。
ただ、小林よしのりは孤高に立ち向かっているような気がする。
これは、あくまでも印象だけど、
もう少し、妥協的なところもあっていいんじゃないかと……
もう、この人は「東大一直線」のノリには戻ってこないんだろうな……
そこが、非常に残念。
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タイムマシンがみるみるわかる本
小説の調べ物をするために、様々な本を読む。
今回は、タイムスリップをネタにしようと思い、買った本だ。
どうも、専門書は手に余る。このくらいがちょうど良い。
この手の本で、困るのは情報の信憑性だ。
中身が正しいかの検証に、こちらが素人だけに本当に困る。
ネット情報で検証してみるが、そちらも正しいかどうか……
この本は、時間というものをじっくりと解説してくれる。
結果的にタイムマシンを作ることができるかというところに集約してくるのだけれども。
時間というものは、非常に面白い性質を持っている。
空間や重力や光の速度により、性質を変えてくる。
この本は、そのあたりを図入りでわかりやすく説明してくれる。
入門書としては、うってつけなのである。
SFのネタとしては、非常に好奇心をそそられるものである。
ひとつ勉強したのは、ホーキングが主張していることが具体的にわかったこと。
あの車椅子の物理学者は、よく見るけど、何を発見したかとか主張しているかってニュースだけじゃわからんもんな。
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劇画 皇国の守護者 佐藤大輔 + 伊藤悠
原作は佐藤大輔。
作画が伊藤悠。
最近はご無沙汰になったけど佐藤大輔氏の仮想戦記物をよく読んでいた。
「レッドサン・ブラッククロス」だったかな、日本とドイツが戦うやつ。
設定が緻密で、実際に戦う末端の兵士たちの描写が秀逸だった。
設定は、ボードゲームの原作で培われたものらしいが、シミュレーションが緻密でよく調べられていると感じた。
戦争ゲームの是非はともかく、人間は戦争が好きらしい。
この原作はぜひとも読まねば、と感じた。
でも、これの設定って面白い。
まず、地球によく似た歴史を持つ惑星。
剣牙虎がまだ生きていて、それを飼いならして武器としている。
大陸の東側に日本列島の構成に似た皇国。
大陸には、ロシアとドイツを足したような帝国。
時代設定は、地球の1870年代くらい。
銃は、単発で先込め銃。ライフル銃身が普及しかかっている。
少し、銃の発達が実史より遅いようだ。
導術というレーダーに似た能力を持つ人間が、斥候兵として各部隊にいる。
龍が住んでおり、人間と共生しているが、双方は互いに干渉しないが互助すべしという「大協約」を結んでいる。
そこに、帝国が北から攻め寄せてくる。
という発端部分がこの巻だ。面白くなりそう。
でも、やっぱり小説版を手に入れよう。
最近、なんだか佐藤大輔を敬遠していたからな。
原因はあれ……
信長新記の続きを書いてくれないからだ。私が知らないだけなのかな。
この本が、2005年初版だから、原作本はもっと前に出ているはず。
ブックオフを探せば100円であるだろう。
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2012年4月13日金曜日
テレビ放送事故&ハプニング
別にどうって事はない、軽い本なんだけど。
でも、結構こういうのって買っちゃうんだよね。
著者は「マイケル宮内」。
サイトを出していたら、アクセス数が増大して、タレこみ件数が増えプロのライターになったそうだ。
へぇ~、こういう経緯もあるんだ。
でっ、もうお腹いっぱい。
でも、この本は蔵書にはならないな。
もう、いいや。読み捨てる。
こんな話題は、ネットでも拾えるし……
既に、ブックオフ行きのかごに入ってる。
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2012年4月6日金曜日
人類以前人類以後 豊田有恒
前に読んだ豊田有恒先生の「甦る古代史」の姉妹編っていうかこちらの方が正式版。
「甦る古代史」は、先生があまり真面目に取り組んでいらっしゃらないような執筆だった。
「甦る古代史」と重なるようなテーマがたくさんあるが、こちらの方はキチンとまとめている。
編集者の違いなのかもしれない。
「人類以前人類以後」って題名は、当時話題になっていた「アフターマン」のもじりだと思われる。
人類以後のことは、最終章にほんのちょっとしか出ていない。読書時間としては15分程度で読み取れるものだ。
興味深いのは、地球の進化史に関するもの。
原始生命は今から30億年前に、細胞核がない単細胞生物として生まれた。
しかしそれから12億年の間、まったく進化がなかったのだ。
親から子へ遺伝子をコピーする状態が12億年も続いたのだ。
そして、突然真核細胞を持つ生物が生まれてきた。
この引き金を引いたのは何か。
豊田先生はここにSF的な発想を持ち出す。
露天しているウラン鉱石が臨界を超えて自然に核分裂を始め天然の原子炉となって、単細胞生物に突然変異を促して多細胞生物が生まれてきたと言うのだ。
うなづけるかどうかは別として、発想としては面白い。
次の発想。
これは、豊田先生の独自路線だが、二畳紀にはテラプシダ(哺乳類型爬虫類)の天下だった。
これは、胎生で恒温動物、体毛が生えている。哺乳類化の一歩手前の状態だった。
次の地質区分、三畳紀、ジュラ紀は哺乳類の時代になるはずだった。
しかし、意に反して恐竜類の時代になってしまった。
これも、大いなる謎である。
次の発想。
人類の話である。
ホモ・サピエンスは、猩猩(しょうじょう)いわゆる尾のない猿類から分派した。
猩猩は雑食性であるが基本的には果実食などの草食である。
木から降りた猿オーストラロピテクスは、サバンナに取り残され、肉食にならざるを得なかった。
つまり本来の食性から外れた、異端の霊長類である。
本来は、地上の覇者になれるわけはなかったのである。
エピソードとして出てくるのが、パラントロプス・ロプトウスという木から降りたがまだサバンナに適応していない、同種に近い霊長類を捕食していたということ。
獲物が取れずに、飢えていたときのみの行動らしいが、同種を捕食するという行動は異色らしい。
捕食動物の同種は、相手を捕食することはない。
ライオンは弱ったライオンを襲わない。
人類は、自然の摂理に逆らった動物なのだ。
クラークのSFではないが、人類は不完全なのだ。
この覇権が絶頂に達した時、人類は滅亡する運命にあると、警告して終わっている。
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